耐熱性向上モノマー
(イミレックス®-C)

MMAとの共重合で耐熱性向上と透明性維持が可能!
N-シクロヘキシルマレイミド

耐熱性向上モノマー (イミレックス®-C)

耐熱性向上モノマー(イミレックス®-C)とは

イミレックス-C(N-シクロヘキシルマレイミド)は、1985年に日本触媒が世界で初めて独自の製造技術で企業化したマレイミドです。各種樹脂に耐熱性を付与することが可能なモノマーで、国内外で幅広く販売されています。使用例としては、メタクリル酸メチル(MMA)などと共重合して光学材料や自動車部品など各種材料として用いられています。

耐熱性向上モノマー(イミレックス®-C)の特長

1. ポリマーの耐熱性を効率的に改善可能

MMAに耐熱性向上モノマー(イミレックス-C)を共重合させることで、ポリマーの耐熱性向上が可能です。

配合例 1配合例 2
原料組成MMA 100%MMA 80%
イミレックス-C 20%
製造方法モノマー組成物に重合開始剤としてラウリルパーオキサイドを
0.4部溶解させ、キャスト重合により成形
ガラス転移温度(Tg, ℃)114137
特性透明で低着色透明で低着色(透明性を維持)

2. ポリマー特有の透明性維持が可能

耐熱性向上モノマー(イミレックス-C)は白色フレーク状の素材であり、MMAと重合の際に添加してもPMMA特有の透明性の維持が可能です。

項目単位代表値
外観白色フレーク状
融点87~90
沸点128 (1.33kPa)

3. 各種溶媒、モノマーへの溶解が可能

耐熱性向上モノマー(イミレックス-C)は、疎水性のシクロヘキシル基と極性を持つイミド基を併せ持つ構造であり、各種溶媒への溶解が可能です。

イミレックス®-Cの溶解度(溶媒100gに溶解するイミレックス®-C量、25℃)

溶媒溶解度(g)溶媒溶解度(g)溶媒溶解度(g)
THF84スチレン55キシレン34
アクリロニトリル68酢酸エチル48酢酸ブチル34
アセトン65トルエン47メタノール16
ベンゼン63メタクリル酸メチル(MMA)41エタノール12
MEK55DMF360.03

耐熱性向上モノマー(イミレックス®-C)の用途例

家電用材料

家電用材料

自動車部品

自動車部品

光学材料

光学材料

医療機器用ハウジング・カバー

医療機器用ハウジング・カバー