土木・建築用エマルション(コンクリート用プライマー用途)

シリコーン変性アクリル系エマルション
アクリセット®CE-518 / CE-553

土木・建築用エマルション(コンクリート用プライマー用途)

コンクリート用プライマーとは

土木・建築用のプライマーは、下地であるコンクリートなどに塗料やセルフレベリング材などの仕上げ材を施工する前に、下地表面に事前に塗布する下地処理材のことを指します。

プライマーは、コンクリート下地の吸水調整に加え、表層の脆弱部を補強し、仕上げ材やセルフレベリング材との接着性を安定的に確保するために使用されます。また、下地に含まれる強アルカリ成分の上方移行を抑制し、仕上げ層の劣化や性能低下を低減します。下地への適度な浸透と均一な皮膜形成により、施工ムラや気泡発生を抑え、施工条件のばらつきに対しても安定した性能発現に貢献します。

特に床材用途でプライマーを使用することで、コンクリート下地への水分の吸い込みを抑え、施工材料が本来持つ性能を十分に発揮させることができます。また、下地とのなじみが良くなり、接触面積が増えることで接着強度が高まり、はがれにくい安定した仕上がりが得られます。

プライマーがない場合プライマーがある場合
水は下地に吸収され、硬化不良を起こす
(反応する水がない)
セメント粒子の周りに水が存在し、十分硬化する
下地への接着面積が増える


下地とモルタルを密着させ、接着強度を高める。
プライマーにより下地表層の吸水挙動が制御され、セメント粒子周囲に必要な水分が保持。

コンクリート用プライマーに求められること

土木・建築用の床材用プライマーは、主に床材の品質向上を目的として使用されます。床材施工の品質を高めることや各種劣化因子に強い床を施工することを目的にプライマーは設計されます。

シリコーン変性アクリル系エマルション アクリセット® CE-518 / CE-553

シリコーン変性アクリル系エマルションであるアクリセットCE-518とCE-553は、モルタル・セルフレベリング剤(SL材)用プライマーに配合されます。樹脂設計の工夫により、下地への浸透性を適切に制御しつつ、接着性および耐久性の向上が期待できます。CE-518とCE-553ではモノマー組成が異なり、ガラス転移温度(Tg)はそれぞれ-12℃と-21℃に設計されています。

エマルション物性(代表値)

品名性状不揮発分(%)pH粘度
(mPa・s)※1
モノマー組成設計Tg(℃)粒子系
(nm)
MFT(℃)凍結融解安定性
※2
CE-518白色液体18.08.44St/Ac-121202良好
CE-553白色液体45.58.260Ac-211400良好
※1 BM型粘度計、60rpm (測定温度:30℃)、※2 測定温度:-3℃

アクリセット® CE-518 / CE-553の特長

1. 過酷な環境下でも付着力を発揮可能

水、凍結融解、熱アルカリ水環境での耐性試験にて良好な付着性を確認しました。

SL(セルフレベリング)材を用い、プライマーとしての性能を確認

日本建築仕上学会規格 M-101に準じた試験を実施し、付着力を評価した。



付着力試験方(※建研式引張り試験機にて評価)
基材:コンクリート板
プライマー塗布量:22.5g/m2
プライマー養生:1日
上材:モルタル(w/c=0.39)
基本養生:28日(20°C, 80%2日→20°C, 50% 26日)

常態:基本養生後付着力試験
耐熱アルカリ水:基本養生後、80℃飽和水酸化カルシウム水溶液中で28日養生
耐凍結融解:基本養生後、20°C15時間→-20℃3時間→60°C6時間を50サイクル

2. 多様な塗布条件に対して、安定的な接着強度を発揮

CE-553は、塗布量が変化した際や、低温~高温条件での塗布の際でも安定的な接着強度を発揮します。

サンプルのテスト(塗布)条件
Test No.試験条件
1標準
2塗布量:半分
3塗布量:2倍
4乾燥時間低減
5低温環境 (3°C)
6高温環境 (40°C)
試験条件

以下の条件でのサイクルテスト(20回)


試験結果

低温環境(3°C)での試験結果

Cold (3℃)
CE-553汎用アクリル
エマルション配合品
基材破壊:○界面破壊

高温環境(40°C)での試験結果

Hot (40℃)
CE-553汎用アクリル
エマルション配合品
基材破壊:○界面破壊

土木・建築用エマルション(アクリセット® CE-518 / CE-553)の想定用途例

セルフレベリング材用プライマー

セルフレベリング材用プライマー

壁面用プライマー

壁面用プライマー