エポクロス®WSシリーズ

水系樹脂の架橋剤として使用されるオキサゾリン基を持つ反応性ポリマー

エポクロス®WSシリーズ

エポクロス®WSの概要

エポクロスは、オキサゾリン基をペンダントに有する反応性のポリマーで、水系樹脂の架橋剤として使用されます。VOC対応・脱溶剤化による水系化の強まりや環境問題に対処するために開発された水系タイプの中でも、以下構造を有する「水溶性タイプ」がWSシリーズになります。

架橋剤としては珍しい高分子タイプであり、毒性が低く(Amesテスト:陰性、皮膚一次刺激性:無し)、安全性が高い架橋剤として活用されています。

水系架橋剤エポクロス®WSの特⻑

1.水系樹脂のカルボキシ基との高い反応性

アクリル、ウレタン、ポリエステル、SBRなどの各種水系樹脂と反応し、幅広い用途に使用可能です。

2.架橋後の塗膜物性の向上

架橋後は、機械的強度や密着性、耐水性、耐溶剤性、耐熱性などの向上が期待できます。

3.高い安全性

毒性が低い架橋剤で、反応時に副生成物が発生しません。

4.一液安定性

中和されたカルボキシ基を有する水系樹脂との混合後の一液安定性(ポットライフ)が良好です。

エポクロス®WSの各官能基との反応性

エポクロスWSのオキサゾリン基は、水系樹脂のカルボキシ基との反応が最も有効です。芳香族性のチオール基やフェノール基とも反応しますが、アルコール性水酸基とは反応しません。

エポクロス®WS (オキサゾリン基)とカルボキシ基の反応メカニズム

オキサゾリン基とカルボキシ基とは反応後安定なアミドエステル結合を生成し、副生成物の発生がありません。オキサゾリン基とカルボキシ基との反応は室温において緩やかに進行し、高温になるに従って急速に進行します。

オキサゾリン基の基材密着性

エポクロスWSを配合することで、オキサゾリン基と水系樹脂のカルボキシ基との架橋や、オキサゾリン基と基材(表面の官能基)との相互作用で密着性が向上します。

「⾦属やプラスチック基材への密着性改善」「 光学用PETフィルムのプライマー、PET繊維処理剤」などに活用いただけます。

エポクロス®WS を使用した「新・硬化技術」の紹介

▼従来より硬化温度を下げることが可能に!技術詳細を動画で紹介

エポクロス®WS の想定用途例

インキ、塗料、プライマー

インキ、塗料、プライマー

粘接着剤 

粘接着剤 

各種コーティング剤 

各種コーティング剤