
水性インキの性能向上
硬化温度の低減化技術がきっかけで、水性インキに再検討されたオキサゾリン系架橋剤とは?
水性インキの耐水性・密着性を高めたい。ニーズに合わせて技術獲得した架橋剤の実力!
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水系樹脂の架橋剤として使用されるオキサゾリン基を持つ反応性ポリマー
エポクロスは、オキサゾリン基をペンダントに有する反応性のポリマーで、水系樹脂の架橋剤として使用されます。VOC対応・脱溶剤化による水系化の強まりや環境問題に対処するために開発された水系タイプの中でも、以下構造を有する「水溶性タイプ」がWSシリーズになります。
架橋剤としては珍しい高分子タイプであり、毒性が低く(Amesテスト:陰性、皮膚一次刺激性:無し)、安全性が高い架橋剤として活用されています。
アクリル、ウレタン、ポリエステル、SBRなどの各種水系樹脂と反応し、幅広い用途に使用可能です。
架橋後は、機械的強度や密着性、耐水性、耐溶剤性、耐熱性などの向上が期待できます。
毒性が低い架橋剤で、反応時に副生成物が発生しません。
中和されたカルボキシ基を有する水系樹脂との混合後の一液安定性(ポットライフ)が良好です。
エポクロスWSのオキサゾリン基は、水系樹脂のカルボキシ基との反応が最も有効です。芳香族性のチオール基やフェノール基とも反応しますが、アルコール性水酸基とは反応しません。
オキサゾリン基とカルボキシ基とは反応後安定なアミドエステル結合を生成し、副生成物の発生がありません。オキサゾリン基とカルボキシ基との反応は室温において緩やかに進行し、高温になるに従って急速に進行します。
エポクロスWSを配合することで、オキサゾリン基と水系樹脂のカルボキシ基との架橋や、オキサゾリン基と基材(表面の官能基)との相互作用で密着性が向上します。
「⾦属やプラスチック基材への密着性改善」「 光学用PETフィルムのプライマー、PET繊維処理剤」などに活用いただけます。