エポクロス®
オキサゾリン基含有ポリマー
酸と反応する相溶化剤 及び水系架橋剤
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樹脂相溶化 樹脂製造C社 研究開発部
耐熱性、強度に加えて耐衝撃性も!相反する特性の樹脂が開発できた秘策とは?
オキサゾリン基含有ポリマー「エポクロス®」なら、幅広い種類のアロイ組成を、エポクロス1種類の使用だけで相溶化が可能に
「エポクロス®」を使って、PPS樹脂とアロイ化の候補樹脂を混錬したところ耐熱性、強度と耐衝撃性のバランスが格段に向上
情報収集を進めていたF氏は、日本触媒のオキサゾリン基含有ポリマーの「エポクロス®」の資料を見つけます。このポリマーに解決の可能性を感じたF氏は、すぐに日本触媒に問い合わせて、現状の課題を相談しました。後日、エポクロス®の説明とサンプルの提供を受けることになりました。
説明によると、エポクロス®は反応性相溶化剤として、優れた機能を備えていました。例えば、あれだけ探索が大変だった相溶化剤については、幅広い種類のアロイ組成を、エポクロス1種類を使用するだけで相溶化できることが分かりました。PS(ポリスチレン)構造を有するエポクロス®「RPS-1005」を相溶化剤として用いることにより、PPS樹脂と、各種酸(カルボキシル基)変性樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、PPE(ポリフェニレンエーテル)樹脂、PC(ポリカーボネート)樹脂など、カルボキシル基、フェノール性OH基、芳香族SH基を有する各種樹脂を相溶化できる可能性があることがわかりました。
「とにかく、エポクロス®のパフォーマンスには驚いています。早速、提供されたサンプルを使って、PPS樹脂とアロイ化の候補樹脂を混錬した評価サンプルをいくつか作製し、物性評価を進めました。すると、いま一つだった耐熱性、強度と耐衝撃性のバランスを格段に向上することが確認できました。すぐに得意先にも見てもらい、高評価を得ることができました」(F氏)
今まで樹脂開発において、相溶化検討にかかる手間や時間を大幅に削減できることが分かった研究開発部。現在はエポクロス®を使って、新たなアロイ開発を加速しています。