
環境触媒
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脱硝装置・排ガス処理触媒
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脱硝装置の丁寧な設計とアフターサービス 化学メーカーA社 生産技術部
専門的な知見と実績に基づき、カスタマイズ化された脱硝装置の実力とは
さまざまな化学製品を製造するA社では、ある製品の生産ラインを製法転換することで生産能力を増強する計画を練っていた。新製法に伴い排出されるガスには数1,000ppmの窒素酸化物(NOx)が含まれることがわかり、高濃度のNOxを除去する技術の導入が必要になった。A社では、触媒式の脱硝装置に絞って検討することにした。
A社の工場の一部は、環境規制が非常に厳しい地域にありました。また全社を挙げて環境負荷低減を目指した取り組みを推進していたこともあり、A社は自治体の排出規制より厳しい社内基準を設定しようとしていました。
生産技術部の責任者であるS氏は、次のように話します。
「自分たちが定めた基準をクリアするためには、除去率95%以上の高効率の処理能力を持つ脱硝技術を導入することが必要でした」(S氏)
「一方、排ガス中に含まれる成分が脱硝装置に搭載する脱硝触媒の性能や寿命に悪影響を及ぼすかどうかの懸念がありました。また、脱硝装置の設置場所として、製造炉と近接する場所には十分な広さがなく、そもそもどこに設置するのが適切なのか、どのような装置設計が最適なのか、情報が不足している状況でした」(S氏)
A社には脱硝装置の専門的な知見を持つメンバーがおらず、社内での検討はなかなか進みませんでした。さらに、触媒交換や装置のメンテナンスを考えると、アフターサービスまでしっかりとサポートしてくれる装置メーカーに依頼することが賢明だと判断しました。
S氏は、知り合いの設備業者などに聞いて、希望の脱硝装置をカスタマイズして設計、装置納入でき、さらに触媒交換やメンテナンスなどのアフターサービスまでサポートしてくれるメーカーを探してみましたが、なかなかそのようなメーカーは見つからず、途方に暮れてしまいました。
新製法の製造炉から排出されるガスには数1,000ppmの高濃度のNOxが含まれていた
厳しい排出基準をクリアするため、除去率95%以上の処理が必要だった
排ガスの成分に触媒を被毒させるものがあるか確認したかった
脱硝装置の設置場所として、製造炉の近接スペースには十分な余裕がなかった
装置設計、納入からメンテナンスなどのアフターサービスまでサポートできる総合的なサービスを提供するメーカーが必要であった
脱硝装置について広く情報を集めていた生産技術部のメンバーは、Web検索でヒットした日本触媒のサイトに記載されている情報に希望を見出し、早速問い合わせを行いました。
「自社設備の状況や必要な環境対応について相談をもちかけてみると、経験豊富な担当者が親身になって、さまざまなケーススタディを示してくれました」(S氏)
詳しく話を聞いてみると、日本触媒では、発電設備やごみ焼却炉、ボイラーをはじめ、各種製造炉などで使用される脱硝装置について、多くの納入実績があることがわかりました。知見やノウハウを十分に持つ経験豊富なチームが、様々な企業から寄せられる引き合いや問い合わせに応えているとのことです。
また日本触媒では難度の高い個別のニーズに対応するため、自社で開発し製造する高性能の脱硝触媒を排ガス性状に合わせてカスタマイズし、搭載する脱硝装置を一品一様で設計・製作してくれることもわかりました。さらに、装置納入後の定期点検、触媒の劣化診断、触媒交換などのアフターサービスも充実しているとのことでした。
脱硝装置については、数1,000ppmといった高濃度NOxを高効率で処理した実績もあり、SCR(Selective catalytic reduction)反応に使用するアンモニアのリークを抑制する技術も保有していました。さらに、装置は省スペース化も可能とのことでした。
「触媒・装置設計からメンテナンスまで一気通貫で行ってもらえるとのことで、安心感がありました。高効率脱硝、リークアンモニア、触媒被毒に対応する知見とノウハウがあると聞いたので、私たちの抱えていた懸念についても相談させてもらうことにしました」(S氏)
数1,000ppmといった高濃度NOxの高効率処理の実績、触媒被毒の知見
脱硝触媒を排ガス性状に合わせてカスタマイズ、搭載する脱硝装置を一品一様で設計・製作
省スペース化した装置設計も可能
装置設計、納入から触媒交換、メンテナンスなどのアフターサービスまでサポート
日本触媒の脱硝装置であれば、自社の要望を十分に満たすことができると考え、すぐに脱硝装置の見積仕様書と価格見積書を正式に依頼することにしました。
現在、A社は日本触媒の提案内容に沿った、脱硝装置の設備投資計画を準備しているところです。