
日本触媒の高吸水性樹脂(SAP)
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高吸水性樹脂(SAP)の使用例5選 お役立ちコンテンツ
おむつだけではない高吸水性樹脂の用途。様々なシーンで力を発揮しています
高吸水性樹脂(以下、SAP=Superabsorbent Polymer)は、英語で「Super」という言葉が用いられるほど、高い吸水性を持ち、私たちの身近なところでは、おむつや生理用品などの用途に使用されています。
しかし、SAPの使用例はおむつや生理用品だけにとどまりません。
SAPが様々なシーンで課題を解決する使用例をご紹介します。
「こんな特性があるなら、抱えている困りごとが解決できるかも」といったヒントが見つかるかもしれません。
目次
高吸水性樹脂(SAP)は、1gの樹脂で最大1000mlもの水を吸水・保持できるポリマーです。多くの液体を吸収し、吸収するとゲル状になるため、液体の移動や漏れが防げます。また、一度吸収した液体は簡単には放出されず、長時間保持することができます。
SAPの吸水原理は主に「浸透圧による吸水」です。SAPはイオン性基を持つ網目状の構造を有しています。SAPが水と接触すると、NaがNa+(ナトリウムイオン)になることで、浸透圧が高くなり、水分子を取り込み膨潤します。
SAPが膨潤するイメージ
海底ケーブルが傷ついても
確実に海水流入を防止したい
電解質を多く含む海水でも瞬時に吸水膨潤して浸水を防止
厳しい環境で長時間吸水機能維持
医療・製造現場で発生する
大量の液体廃棄物を
手間をかけずに
固めて廃棄したい
各種溶液を吸収・固化
投入するだけで簡便に処理
運搬中に廃液の漏洩なし
トンネルのコンクリートの
隙間を埋めて
漏水を防止したい
SAPを練りこんだ水膨張ゴムが水を吸収膨潤
地下水や海水でも吸水して隙間を埋める
発熱時に簡単・快適に
頭や首元を冷却したい
増粘剤として使用できて氷点下~高温でも増粘効果を発揮
やわらかいゲルで、快適に体を冷却
簡単な施工、手入れで
緑化を推進したい
土壌に添加して長時間、水を吸収・保持
保水材として水やり負担を軽減
紹介した用途以外にもいろいろな想定用途があります。