
アクアリック CA®
高吸水性樹脂(SAP)
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芳香剤や防虫剤の効果向上と製品のコンパクト化 医薬品・生活関連品製造W社 開発部
徐放効率を高めコンパクト化を実現した小粒子径、高表面積の樹脂とは?
日本触媒のアクアリックCA®は、優れた吸収特性に加え、粒子径の細かい破砕状の形状による高表面積を特徴とする高吸水性樹脂
高表面積であることから有効な徐放性を発揮し、目標とする効果向上を達成。また、小粒子径・高吸収量であることにより、コンパクト化も同時に達成
解決策を求め、情報収集を進めていたS氏は、取引先の化学商社から日本触媒の「アクアリックCA」の情報を入手し、すぐに問い合わせてみました。すると後日、状況を把握した日本触媒の担当者から詳しい説明とサンプル提供を受けることができたのです。
「高吸水性樹脂のアクアリックCAは、優れた吸収特性により、紙おむつなどの衛生材料やペット用品などで、世界的に多くの採用実績と高いシェアを誇っているとのことでした。また、粒子径の細かい破砕状の形状のため高表面積という特長がありました。そのため、有効成分を含んだ液を吸収したゲル粒子から揮発性の有効成分が十分に徐放されると教えてもらい、これは期待できると思いました」(S氏)
S氏は早速、提供してもらったサンプルを基材として使用した試作品を作製し、徐放性の検証を行いました。説明にあった通り、高表面積であることにより、小容量でも有効な徐放性を発揮し、目標とする高性能化を達成することができました。また細かい粒子径と高吸収量であることにより、コンパクト化も同時に実現できたのです。
S氏はこの試作品を社内の検討会議にて報告。すると、製品化へのGOサインをもらうことができ、量産化に向けて本格的な検討に入ることになったのです。
量産化のための条件などについて、日本触媒の担当者と相談していた時にアクアリックCAのもう一つの特長を教えてもらいました。それは、水や水溶液の吸収だけでなく、空気中の湿気も吸収できるという点です。
この話を聞いたS氏は、「結露対策など、さまざまな用途向けに応用ができるのではないか」とひらめきます。次の新規製品の開発企画書を作成して、上層部に上申したところ、承認され、開発を進めることになりました。