化粧品原料としての植物性エクソソーム 化粧品メーカーD社 研究開発部

次世代スキンケアの有望成分「植物性エクソソーム」。ストーリー性と効果体感を両立する新たな処方設計とは?

天然由来×届ける発想で差別化!植物性エクソソーム

ライフサイエンス
吸収・放出

化粧品メーカーD社のNさんはスキンケア商品の開発を担当。現在、主力ブランドのリニューアルを機に、次世代スキンケアとして新たな機能性成分を活用した新製品開発に取り組んでいる。

※本事例は想定事例ですが、似たようなお悩みの方々へのご参考として掲載しています

課題

課題のポイント

  • スキンケア化粧品において従来成分だけでは差別化が難しくなっており、新たな成分追加だけでは価値向上につながりにくくなっている

  • 先進美容や先進成分への関心が高まり、従来と異なるコンセプト設計が求められている

スキンケア化粧品においては、ヒアルロン酸やビタミン、コラーゲン、CICAといった成分が広く普及しており、各社で類似した処方・訴求が増える中で、成分そのものによる差別化が難しい状況となっていました。

Nさんが担当するブランドでは、リニューアルのたびに機能性成分の見直しを行っており、その時々の市場ニーズに応じた改良を進めてきました。しかし近年では、単に新しい成分を追加するだけでは製品価値の向上につながりにくく、従来の延長線上の改良では限界を感じる場面も増えてきました。

こうした背景から、「成分をそのまま補うケア」だけでない考え方で、コンセプト設計を見直す必要性が高まっていました。一方で市場では、先進美容や最新の成分といったキーワードへの関心が高まり、従来とは異なるアプローチを取り入れた製品が注目され始めています。

こうした状況を受けてNさんは、従来の延長ではない次世代の機能性成分の探索に着手しました。

課題解決に適した化粧品原料

  • 植物性エクソソーム

解決

解決のポイント

  • エクソソームは複数の成分を内包したナノサイズの微粒子であり、天然由来の構造物の特性を活かした処方開発ができる

  • 植物由来など多様な原料由来のエクソソームにより、コンセプトに応じたストーリー性の付与や機能設計が可能

次世代素材の探索を進める中で、Nさんは展示会に足を運びました。多くの化粧品原料メーカーが新規原料を紹介する中で、日本触媒のブースで天然由来であるエクソソームという原料の紹介ポスターを見かけます。

Nさんは、その場で説明を受ける中で、これまで検討してきた課題との結びつきを感じました。「成分そのものの追加ではなく、処方設計の広がりを持つ素材として興味を持ちました。リポソームは評価したことがありましたが、化粧品原料としてのエクソソームについてはあまり知識がなかったです」(Nさん)

さらにNさんは、エクソソームが脂質二重膜からなるナノサイズ粒子であり、有用成分を内包する構造を持つことを知りました。化粧品用途では、この構造を活かし、「成分を補う」だけでなく「届け方を設計する」応用が期待されているとの説明も受けました。


担当者からは、植物性エクソソームは、CICA(ツボクサ)や甘草、シャクヤクなど、由来となる植物ごとに特性が異なる点が特徴であり、製品コンセプトや期待する効果に応じた原料選択が可能であるという説明もありました。一方でリポソームは人工設計により成分封入が可能であり、両者の特長を踏まえた使い分けができるとのことです。

「従来から用いられてきたリポソームと比較すると、植物性エクソソームは天然由来の構造体であり、原料そのものの背景やストーリーを製品設計に取り込める点に魅力を感じました」(Nさん)

由来植物の違いを活かすことで、ライン展開やコンセプト設計の幅が広がる点にも可能性を感じたNさんは、植物性エクソソームを用いたスキンケア処方の評価に取りかかることにしました。日本触媒からは、常温保存ができる原料である点も評価されているという追加情報を提供されました。

Nさんは処方安定性を確認しながら、製品としての使用感や効果を検証し、新シリーズとしての展開を見据えた開発を進めています。

課題解決ソリューション