
エポミン®
密着性・吸着性に優れた高分岐ポリマー
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水性インキの密着性向上 包装用フィルムメーカーA社 開発部
インキの定着性と耐擦傷性が改良できた画期的なポリマー。その可能性とは?
エポミン®のもつ高い疎水性と1級アミノ基由来の分子相互作用により、インキ層と基材フィルム面との間に優れた密着性を発現できた
FDAに準拠した優れた安全性を有しているため、食品向けの包装材料への応用も可能
困り果てたN氏は、取引のある企業に現状の課題を相談してみました。すると「日本触媒のエポミンなら、何とかなるのでは」と教えてもらい、すぐに日本触媒に問い合わせることにしました。後日、日本触媒の担当者からエポミンの詳しい説明と、サンプルを提供してもらいました。
「説明を聞いて、エポミンの可能性を感じました。分子構造である主鎖のエチレン基由来の疎水性と主に1級アミノ基に由来する分子相互作用により、インキ層と基材フィルム面との間に優れた密着性が発現することがわかりました」(N氏)
エポミンのもつ高いアミノ基(主に1級・2級)密度により、低極性の基材面に対して定着しにくい水性インキであっても、顔料との相互作用によってインキの凝集性が向上。水性インキの広がり(にじみ)を抑制しながら、インキの定着性及び耐擦傷性の改良が期待できます。
また、SP-200やP-1000という品番はFDAに準拠した優れた安全性を有しているため、食品向けの包装材料への応用も可能になりました。
N氏たちは、日本触媒からの推奨品番の提案を受けて、提供サンプルを使って、アンカーコート剤を試作し、フィルム材で印字テストを実施してみました。すると、これまで評価した中でも良好な密着性が確認でき、高い印刷品質を示すことができたのです。 軟包装材用フィルム向けとしてエポミンを軸に改良を進めることがA社内で決まり、試作品をいくつかの食品メーカー、プリンターメーカーに提案することになりました。
この成功例をもとに、他の基材フィルムについても日本触媒に相談に乗ってもらっています。