
アクリセット®BPシリーズ
靭性付与剤
アクリルゴム微粒子分散エポキシ樹脂
詳しく見る
高耐熱性と高靭性の両立 電子材料メーカーX社 研究開発部
エポキシ樹脂の欠点を克服した靱性付与剤の実力とは
日本触媒の「アクリセット®BP」シリーズは、アクリル系ゴム粒子をエポキシ樹脂に均一に分散。耐熱性と接着力に優れ、耐熱性温度は180℃~200℃程度
アクリル系ゴム粒子の分散効果により、エポキシ樹脂の最大の欠点である脆さを改善し、耐熱性の低下も抑制
耐クラック性や耐水性にも優れていて、品質の安定化も実現
広範囲に情報収集を進めていたS氏は、日本触媒の「アクリセットBP」シリーズ(以下、「アクリセットBP」)の評判を、ある商社から聞き付けます。その内容に興味を持ったS氏は、すぐに日本触媒に問い合わせて、詳しく話を聞くことにしました。
「『アクリセットBP』はアクリル系ゴム粒子をエポキシ樹脂に均一に分散させたもので、エポキシ樹脂の最大の欠点である脆さを改善させる効果があるそうです。それにゴム成分にアクリル系ポリマーを使用しているため、耐熱性と接着力(T型剥離強度)に優れていて、耐熱性温度は180℃~200℃程度ということで、課題解決の糸口が見えてきました」(S氏)
さらに、ゴム粒子の分散性が高いことから、マスターバッチ仕様として適応することが可能でした。また、耐クラック性や耐水性にも優れていて、品質の安定化も実現できるという特長を兼ね備えていたのです。
S氏は、「アクリセットBP」のサンプルを提供してもらい、すぐに試作品の評価を行います。すると、課題だった耐熱性と靱性の両立について目標としていた温度まで性能の改善を確認できました。早速、いくつかの納入先にもこの試作品の評価を紹介したところ、好印象の反応を得ました。
現在は「アクリセットBP」の採用に向けて、製品化のための調整を行っています。
S氏はまた、日本触媒では配合物の低粘度化や耐熱性が期待できる脂環式エポキシ樹脂タイプの開発も進めているとの情報を教えてもらいます。こちらは別の用途向けに展開が期待できるため、日本触媒に別途相談を開始しました。