
徹底解説!洗浄剤設計の基本と応用
幅広い分野に活用できる洗浄剤設計のポイントを基礎から解説!
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洗浄助剤の種類と選び方 洗浄剤メーカー H社
洗浄剤開発での困りごとに。開発に役立つ洗浄剤設計の解説ページ!
洗浄剤メーカーH社の研究開発部に所属するAさん。これまでの衣料用洗剤の担当から、今回初めて産業用洗浄剤の開発に携わることになった。産業用洗浄剤と衣料用洗浄剤は、「洗浄対象」「汚れの種類」「使用条件」が大きく異なることで、洗浄剤の処方を一から見直す必要があり、そのための基本的な知識の習得と試行錯誤が必要になっていた。
※本事例は想定事例ですが、似たようなお悩みの方々へのご参考として掲載しています
Aさんが取り組んでいるのは、特定業界向けの産業用洗浄剤の開発。上司から「このプロジェクトは重要案件だから、特にコンセプト設計、洗浄メカニズムの仮説構築、処方への落とし込みが重要になるので、しっかりと取り組んで欲しい」と指示を受け、周囲の助けも借りながら開発を進めていました。
まず、コンセプト設計では、洗浄の対象物と汚れの種類を設定し、洗浄温度や時間、水質などの使用条件と、素材の表面の保護や安全性などの制約条件から、洗浄剤の目標性能を決めました。
次に、汚れを浮かび上がらせる、剥離(分離)、除去、分散、再付着防止の洗浄メカニズムにおいて仮説をたて、どの洗浄工程に課題があるのか、使用条件における機械力との相乗効果なども併せて検討していきました。
Aさんは、洗浄剤処方の検討段階にきて、これまでに経験したものと異なり、界面活性剤と洗浄助剤の種類、配合安定性などが大きく異なることに戸惑います。どのように処方を最適化すれば良いかが分からず、頭を悩ませてしまいます。
「泡立ちすぎると工程に支障がでるため低泡性が求められることや、界面活性剤による分散安定性が悪くなることなど、今回の洗浄剤に求められている性能や課題は、これまでの経験ではあまり直面してきませんでした。特定のキレート剤の使用に制限があることも洗浄剤成分の選択を難しくしていました…」(Aさん)
苦労の末、なんとか界面活性剤については複数種を組み合わせて、要求特性に近づきましたが、目標性能には届かず、提出期限が近づく中、Aさんは焦りを感じながらも、洗浄助剤を使いこなすための手がかりを探し続けていました。
洗浄剤を開発する研究員のAさんは産業用洗浄剤の開発に苦戦していたが、ある日、日本触媒の洗浄剤設計を解説するWEBサイトがあることを聞きつけて調べてみた
洗浄剤の解説ページには、洗浄剤設計の基本から学べる内容が掲載。洗浄助剤の情報も充実しており、Aさんの洗浄剤開発の助けになった
Aさんは職場の週次連絡会で、先輩社員の情報提供が気になりました。
先輩社員が「昨日、日本触媒のWEBサイトで洗浄剤の解説ページを見つけました。洗浄助剤の情報が充実していて便利そうなので朝礼後にメール共有します」と発表をしていました。
Aさんは、連絡会が終わるとすぐさま日本触媒のWEBサイトで洗浄助剤の解説ページを探します。そこでは、洗浄剤設計の基本から学べる内容が掲載されており、Aさんが知りたかった洗浄助剤の種類や、洗浄剤の設計を考える上でのポイントが分かりやすく整理されていました。
「洗浄剤で汚れが落ちるメカニズムや、わかりやすい事例の掲載もあったので理解が深まりました。その日のうちに日本触媒に問い合わせ、案件の説明とサンプルの相談をしました。スケジュールが短く困っていたのですが、入手した洗浄助剤を追加検討する形で早速試作に取りかかれそうです」(Aさん)
得意先に提出する試作品の準備ができたAさんは、早速上司に詳細を報告します。上司の反応も良好でAさんは安堵したのでした。